抗菌、抗ウイルス、消臭、帯電防止、花粉脱落などの効果があるハイブリッド触媒「TioTio PREMIUM 加工(ティオ・ティオ プレミアム)」は、基本性能を維持しながら吸湿涼感、紫外線カット、ペーハーコントロールなどの新機能を加えた加工を強化する。
新型コロナウイルスのデルタ株、オミクロン株とも効果が確認されたため、20年、21年は引き合いが大幅に増え、アパレル関連だけでなく、産業資材分野まで用途も広がっている。抗ウイルスのニーズが減ってきたため、新たな機能を加えて需要拡大を目指すことにした。24年夏物向けで提案するのが「TioTioプレミアム クール」。汗を吸収し、冷感成分が溶解、吸熱することで冷たく感じる。接触冷感素材に加工することでより快適性を得られるという。試験での計測によると、加工布の温度が初期温度より2度以上下がる結果が出ている。肌着やシャツの需要を見込む。来年冬物に向けては「TioTioプレミアム ホット」を出す。マグネシウムとアルミニウムの組み合わせで水分を引き寄せ、摩擦熱が出るため、吸湿発熱を促す。寝具などに向けては防ダニ効果を打ち出す。肌を弱酸性に保つペーハーコントロール、紫外線カット、抗酸化などの新機能も準備している。自動車、電車の内装材向けには防炎機能を維持したまま撥水機能があるタイプの開発に取り組んでいる。いずれの新機能もTioTioプレミアムの溶剤に混ぜるため、加工は一度で済み、経費も抑えられる。繊研新聞(8月24日)に掲載されました。
2023年08月24日